格差社会の要因を探る。

まず、格差は開いていないと思うんですよね。

それよりも生活にかかる費用の増大がひどいと思います。
たとえば、携帯電話を持っていなければ仕事にも差し支えるし、
それは月に5000円も10000円もします。
10代〜30代のほとんどの人がパケット通信をすると思います。
そして低所得世帯はこの年代でもあります。

さらに、パソコンもインターネットも揃えなければ就活でも相手にされませんし、
これらの維持費や購入費も月々にすればやはり5000円10000円になります。
ノートパソコンを12万円で購入し5000円*24ヶ月払うと思えばいいでしょうか。

このほかに電気水道ガスを当然利用するのですから、
まともに仕事をしようと思えば、
家賃・電気水道ガスのほかに、
さらに1万・2万のお金がかかるようになってしまっていると思います。
固定で年間に12〜24万円多く引かれるということは、
低所得世帯の月収1か月分に相当する金額が失われます。

簡単に、年収300万円の人のお金の行先を計算してみました。

所得税・住民税・社会保険 約60万円 
家賃 1ヶ月6万円 年80万円(維持費・更新料など)
電気水道ガス 1ヶ月1万円 年12万円
携帯電話 1ヶ月7000円 年12万円(機種代金含む)
パソコン・インターネット 年5万円(割引など併用・維持費)
食費 1ヶ月4万円 年約60万円(朝晩自炊、昼は外食として)

ここまでで259万円です。
のこり41万円には支給されないかもしれない交通費や、
病気をしたときの医療費も含まれますし、
大卒の人なら奨学金の返済などもあると思います。

もともといかほども残らない41万円ですが、
これが20年前、消費税が導入前であれば、
携帯電話もパソコンもインターネットもなく、
消費税もないわけですからね。
固定電話を引いているとしても、
30万円ほど年間で負担が増えています。

何が格差を生んでいるかは、
所得だけではないということをいいたいのです。
昔から低所得でも生活している人はたくさんいるのです。

実力が評価されるということは厳しいことですね。